タイピング世界大会に出るので、その準備をします
こちらの『Intersteno Internet Contests』への参加を決めました。競技タイピング初級者の自分にとってこういう場に参加するのは勇気が要りましたが、憧れの大会がいま目の前で行われているとあっては飛び込まぬわけにはいかず……。
Intersteno Internet Contestsとは?
国際情報処理連盟が毎年開催しているオンラインタイピングコンテスト。出場部門として「母語部門(Mother tongue)」と「多言語部門(Multilingual)」の2つが存在し、世界中の人とスコアを競うことができます。
多言語部門は大会指定の17言語の中から最大16言語を選び合計点を競うというもので、平等かつ非常にハードな種目となっています。競技時間は10分間で、画面に表示される文章をどれだけ入力できたかが得点となります。
入力ミスをしたらその都度BackSpaceで修正する必要がある(修正できなかった分は1回につき50文字分減点される)ため、速度と正確性の両方が重要です。まさにキング・オブ・タイピング競技。
スタートライン
以下はTakiの10分間練習での自己最高得点です。
言語 | 点数 | 言語 | 点数 | 備考(入力文字数) |
日本語 | 2133 | チェコ語 | 0 | 1631文字 |
英語 | 2852 | スロバキア語 | 0 | 1873文字 |
イタリア語 | 2421 | ポーランド語 | 0 | 2269文字 |
フランス語 | 2208 | ハンガリー語 | 0 | 2189文字 |
スペイン語 | 2268 | トルコ語 | 0 | 1888文字 |
ポルトガル語 | 2269 | |||
ルーマニア語 | 2234 | |||
ドイツ語 | 2418 | |||
オランダ語 | 2458 | |||
セルビア語 | 2397 | |||
フィンランド語 | 2541 |
総合得点は26,199点。今回選択予定のないロシア語は抜いてあります(勿論0点です……。)
これでも最低限通用する点数ではありますが、まだ10分間練習の実施回数も合計で38回しかなくベストを尽くせているとは到底言い難い状況です。よって今回は段階別に、
(1)16言語すべて合格
(2)総合得点40000点
(3)世界トップ30へのランクイン
を目標と定め、しっかり練習を行っていきたいと思います。
準備1:ルールをよく読もう
こちらが公式ページにある今年のルール。有難いことに日本語版のルールもdqmaniacさんが用意してくださっているので、両方よく読むことにします。
・登録期間は2/15-4/30、コンテスト期間は3/15-5/12。
・traditional PC keyboardの他にchord(同時押し) keyboardも使用可。
・競技はTakiかZavのソフトウェアを用いて10分。学生やIntersteno National groupから参加する大人が参加可。
・seniors部門は20歳以上(born in 2000 or earlier)が対象で、分間240文字&ミス率0.50%以内が合格ライン。
・母語部門(1言語のみ、自国の言語)と多言語部門(2言語以上、16言語で競技を行った時点で終了)が存在。各言語ごとに一発勝負で、違うソフトや違う方言での打ち直しは無し。言語ごとにソフトを変えるのは有効。
・得点は文字数-50×ミス数。結果はリアルタイムで表示され、カテゴリごとに閲覧可能。
・合格者には認定証を送付。トップ3にはメダルも授与。
・ポリシー、ルール、法に従うこと。不正操作や妨害、ハッキングは罰せられる。
・運営やルール解釈の最終的な決定権はThe Intersteno Boardにある。
・参加費はサイトを参照。直接送金やPayPalがおすすめ。
・日本語は入力した文字数に係数2.2607を乗じて補正。
・3/31まで全日本タイピスト連合を通しての登録が可能。(本当に有難い……)
・切り取り、貼り付け、任意スクロールは不可。マウス・矢印キー・Home/Endによる位置移動は今回から可能。マウスやShiftキーでの文字列選択も可能。
・30秒以上の静止で強制終了。
・競技の性質上、修正の間に合わない最後数秒に注意。
・IMEや通常の学習機能は切る必要なし。予測変換機能は不可。
・競技実施後に内容に言及しないこと。
・日本語はすべて全角、改行やスペースなし、記号はー。、・()「」%々に限定。
・MSKLCなどによる配列変更は基本的に可。
準備2:基本的な計画を立てる
選択言語は合格までの練習コストが最も高いであろうロシア語を避け、残りの16言語とします。使用ソフトはすべてTakiで統一。
1か月間で取り組むべき練習は以下。
・各言語ごとにTakiとTyperacer、10fastfingers、多言語ウェル等を用いた打ち込み。理解を深めるため練習は2日あたり2言語程度に絞り、2週間で16言語1周くらいのペース感を2セット。
・2週間ごとに模擬スコアとして16言語の本番想定スコアを出し、のちの練習に活かす。
・ベース速度向上のため期間中はタイプウェル英単語を積極的に打つ。
・和文変換対策にタイプウェルFTの社説打ち。
また、練習以外に必要な要素としてはこのあたり。
・基本単語や頻出打鍵パターンの調査による言語の特性のおおまかな理解。
・過去の参加者のレポートを読む(実はもう一通り読んであるが)。
・配列を見直す。(特殊文字の1打鍵化やデッドキー化、記号の位置の直感的把握)
・イタリア語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、クロアチア/セルビア語のバージョン選択の決定。両者の違いを練習や調査を通して理解し、早めに決める。
がんばるぞ!