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Typing Tubeプレイ者のための基礎知識・ミニ知識集

本記事では歌詞タイピングゲーム「Typing Tube」について、プレイ者が知っておいたほうが良さそうな知識を集めてみました。
(内容最終確認日:2023/05/21)



【付録】
docs.google.com



【目次】

Typing Tubeとは

タイピングチューブ 歌詞で楽しくタイピング練習

YouTubeの動画埋め込み機能を用い、楽曲の歌詞に合わせてタイピング練習を行うサイト。
楽曲は細かいパートに分けられており、各制限時間内にどれだけそのパートの歌詞を打てたかどうかで得点が決定する。譜面投稿はユーザーが行う。

チュートリアル

Typing Tubeをこれから始める人向けの情報です。

Twitterログイン

Typing Tubeをプレイするにあたって、まずやるべきはTwitterアカウントを用いたユーザー登録です。
Typing Tubeにおける非ログイン状態は多くの機能が制限されたいわば体験版であり、Twitterログインを経てサイト機能の全体が開放されます。

非ログインでのプレイも可能ですが、本記事ではログイン状態を前提として説明を行います。

(2023/05/21追記:TwitterAPI仕様変更の影響を受け、現在一時的にログイン機能が使用不能になっています。よってこれから説明する機能も現在は利用不可能となっている場合があります。)


プレイ


ログインが終わったらトップページや検索欄から曲を探し、実際にいろいろプレイしてみましょう。YouTubeにPVのある人気曲なら大体譜面が存在するはずです。ちなみにチュートリアル用の譜面も存在します。
プレイ画面の下部ではショートカットキーを確認可能。特にF4(やり直し)とEsc(一時停止)は最重要です。


なんとなく雰囲気を掴めたら動画右上の歯車マークから設定を開き、より好みのプレイ環境に近づけていきましょう。設定はプレイ中にも開けるので、実際にプレビューしながらの調整もできます。
項目が多くて面倒だという場合は、「入力」のローマ字入力設定/フォント設定/効果音・音量、「エフェクト」の次の歌詞(歌詞の色/表示の所)、「配色」の背景カラー、「その他」のstatus表示設定/リザルト設定あたりを見ておけば良いでしょう。


非公式wiki

typingtube.wicurio.com

Typing Tubeには有志による非公式wikiが存在します。基礎的な情報が色々と載っているので一度目を通すことをお勧めします。
Typing Tube内からもサイドバーのリンクを通して飛ぶことができます。


サイドバー・ヘッダー・右サイトApp


サイドバー(画面左):開発中のものも含め様々なリンクが載っています。
よく使用するのは新着やいいね済曲が一覧できる「動画」、譜面作成を行う「データ作成」などです。「注意事項」も一度目を通しておきましょう。


ヘッダー(画面上):検索欄や通知・設定ボタン、対戦ボタンなどがあります。
自分のアカウントの設定はここの縦三点リーダの「Settings」から行えます。

(2023/05/21追記:一時的かはわかりませんが、現在こちらのヘッダー機能は著しく制限されています。)


右サイドApp(画面右):アプリ機能。切り替えはヘッダーから行うことができます。
内容にはいくつか種類がありますが、普段はCommunityを表示する人が多いようです。また達成した実績もこの右サイドで確認できるので、ときどき見てみましょう。

(2023/05/21追記:こちらも現在使用不能です。)


Communityについて:ユーザー同士のチャット機能です。曲やスコア、メッセージの投稿が可能です。表示するコミュニティの種類はヘッダーの吹き出しマークから切り替えることができます。

左サイドバーの「コミュニティ一覧」ではより多くのコミュニティを確認できます。以下、メインとなるコミュニティについて説明します。

  • 全ユーザー:全員が所属する、最も基本的なコミュニティです。いい感じの曲や譜面の共有、作った新曲の紹介、質問などに使ってみましょう。表示数に限りがあるので過度な連投は避けるのが吉です。
  • 制作コミュニティ:データ制作者が所属するコミュニティです。制作した曲の共有や、制作に関する質問を投げる場として使います。

(2023/05/21追記:こちらも現在使用不能です。)

(2023/03/04修正:以下のコミュニティは一斉リセットにより大半が削除されました)

  • テーマ別コミュニティ:「VTuber」や「英タイパーの集い」など。ぶっちゃけたところ過疎ですが、僕のように見てる人は見てるかもしれません。
  • テスト用や個人用のチャンネル:いくつかのコミュニティは会話用ではなく実績消化のために作られています。Typing Tubeの実績の中には「コミュニティに書き込んだ回数」が要求されるものがあるのですが、前述のようにみんなが使用するコミュニティでの連投行為は望ましくありません。よって、実績集めを目指す人はこのような消化用チャンネルを適宜作成することがあります。

プレイ画面ページの情報

楽曲ページの各要素について軽く解説しておきます。


画像はページ上部に表示される情報の例。動画タイトルの下にはそれぞれ「データ制作者」「タグ」「チャンネル名」が表示されています。
これらはそれぞれリンクとなっており、クリックすることで同じ属性を持つ譜面を検索することができます。


続いて動画上部。左上の黒いバーはそれぞれ打数、歌詞のライン数、曲時間、速度データです。ここでだいたい譜面の特徴に当たりをつけることができます。
再生マークの数字はTyping Tube上でその譜面がプレイされた回数。ハートの数字は"いいね"が押された回数です。

右には設定、共有、いいね・あとでプレイのボタンが並びます。
いいねボタンを押すとその譜面はいいね済リストに追加されます。本格的にプレイする場合は使い方を決めておいた方がいいでしょう。好きな曲を入れるもよし、やりこみたい・これからやりたい譜面リストに使うもよしです。
筆者の場合、一度やった曲は完全クリアまで詰めたい派なので99点未満の曲すべてにいいねを付けメモする方針を取っています。

代わりにあとでプレイボタンを使ってもよいですが、このリストは一度その曲をプレイすると登録解除される仕様なので注意してください。



動画下。プレイモード、再生速度が選択できます。
ローマ字入力」では2種類の表示方法のいずれかで通常のローマ字入力が、「かな入力」ではJISかな配列仕様のかな入力が遊べます。スマホフリックにも対応しています。
ランキングは現状入力方式ごとに分かれています。

速度は等速プレイのほかに0.25~2.0倍速の範囲での調節が可能です。スロー再生でプレイした場合にはスコアに相応の下方調整がなされます。
タイピング初級者が練習のために低速にしたり、あるいは上級者が簡単な曲にアクセントとしてかけてみたりといった使い方があります。

練習モードでは文を指定しての反復練習が可能です。難しい曲を本格的に詰める場合に活用しましょう。(Weather TypingやTypeLighterのようなワード自作可能ソフトと併用すればさらに効果的です)


ランキングについて:プレイ者数が多い楽曲においては、サーバー負荷の軽減のためランキングの表示数が上位のみに制限されている場合があります(23/05/21現在)。自分の点数が表示されない場合でもスコア登録は内部で問題なくされていますが、自己ベストを確認する方法は現状ではプレイ履歴等に限られています。

各記録の横に書いてあるカッコ付きの数字はその記録の打鍵速度です。JISかなユーザーは性質上スコアに対して数字がやや小さくなります。あと昔の記録に関しては正しく計算されず極端に大きく表示されることもあるみたいです。

なお、デフォルト設定だとランキングへのスコア登録は自動で行われるようになっています。手動で選択したい場合は設定→その他→リザルト設定で任意登録に変更しましょう。


譜面制作

Typing Tubeはユーザー投稿型サイトなので、自分のやりたい曲がない場合は譜面を自作することも可能です。

制作する曲を選ぶ際は、それが「既にTyping Tube上で作られていないこと」「公式動画または歌ってみた動画のどちらかであること」の2点に注意してください。
無断転載・切り抜きのような動画は公式タグを付けられないため、サイト上の楽曲一覧や検索に載らなくなります。
(ちなみにチャンネルが「アーティスト名 - Topic」の動画はYouTube公式による自動アップロードなのでOK扱いです)


Typing Tube Editページに便利機能を追加」を入れていると制作画面は上のようになります。初めての制作の場合はまず「Timing」と「ショートカットキー一覧」にカーソルを合わせて説明を確認しておきましょう。

歌詞を行に分けてテキストボックスに入れたら、あとは動画を再生してタイミングよく行を追加していくだけで制作の大部分が完了します。追加が終わったらタイミング調整や歌詞の確認、ルビ付けなどを行って保存しましょう。

ちなみに同じ動画の譜面がすでにサイト上にある場合、画面下に「同じ動画のデータがすでにあります」と表示されます。


以下、譜面制作時に意識するとよいことをまとめておきます。

  • 各歌詞のタイミング調整……大体ズレてなければ大丈夫です。全行を一括で変更したい場合は右上の「タイム変更」に数値を入れて「全て」のボタンを押します(数値はマイナスの値でもOKです)。
  • 歌詞の区切りの長さ……一般的に短く区切るほど難しくなります。好みや曲のテンポなどに合わせて調整するとよいでしょう。
  • 空行……間奏部分など間が空く箇所では歌詞のまったくない空白行を入れておくといい感じになります。歌詞だけ設定して読みがなは設定されていない行も作れます。
  • 読みのチェック……歌詞の読み部分は自動でつけられるため、場合によっては漢字の読み方が間違っている場合もあります。気付ける範囲で修正しましょう。
  • ルビ……難しい漢字には適宜つけましょう(ルビは歌詞をカーソル選択して「ルビタグ」ボタンを押すとつけることができます)。「明日」「寂しい」のような複数の読みがある漢字にもルビがあるとより親切です。「2つ」を"ふたつ"と打たせるような場合に数字と迷わないよう2つふたつのようなルビを振る人もいます。
  • 英語の単語間のスペース……入れる人と入れない人がいますが、基本入れた方が無難です。ただし、日本語の中に一部英語が混じる場合はどちらでもよいです(入れないほうが多いかも?)。あと中国語の場合もどっちでもいいと思います。
  • 入れるかどうか迷う箇所……発声しない箇所、セリフパート、ボーカル被り箇所、!?のような記号など、譜面に入れるかどうか迷うものもあるかもしれません。こうした細かい部分は好みの範囲で作ってしまっていいでしょう。読みがなを設定しない行にするとか、歌詞部分にカッコ付きで入れて読みがなには入れないとか、曲に応じていろいろ工夫することもできます。なお歌詞部分を見て入力する派のプレイヤーも居るので、万人にある程度分かりやすい形にはしましょう。
  • 色……<font color="#000000">歌詞</font>のようにすると歌詞に色を付けることができます。実際に使う際は<>を半角にしてください。ちなみに他のタグも使えるかもしれませんが(未確認)、spanタグ及びstyleタグは使用不可だそうです。

制作が終わったら保存し、プレイ画面下部からタグをつけて完了となります。
少なくとも「公式PV」(公式が上げた動画)か「カバーPV」(歌ってみた動画)のタグは必須ですので、該当するものをつけましょう。このタグをつけることで運営による譜面確認が行われ、公式の新着動画一覧などに載ることとなります。

既存譜面の編集は楽曲ページ下部の「タイピングデータを編集する」から行います。他のユーザーが作った譜面に関してもここからデータが閲覧可能です(後述しますが一応編集もできます)。
作った譜面を削除する方法は基本的にありませんが、タイトルを「削除希望」にしておくと運営が対応してくれる場合があります。


譜面ID

Typing Tubeの各譜面には、それぞれ対応する番号が割り振られています。数字はURLのmovie/show/以下を見ることで確認できます。
たまに慣れたプレイヤーがチャット等で「22737やりましょう」「35914を見て」のように番号をやりとりしていることがありますが、この数字はそのまま譜面のIDを指しています。

歌ってみたの譜面制作時など、他の譜面のデータをインポートしたい場合もこのIDを使用します(制作画面に入力欄があります)。
また対戦チャット欄にこの数字を打ち込むとリクエスト機能が使えます(後述)。


対戦機能

Typing Tubeには対戦機能が実装されており、ルームを作成するか参加することで他のプレイヤーとのオンライン対戦が楽しめます。


画面上部のバーから人型のマークを押すと、このようなルーム作成画面が開きます。自分がルームを作成する場合は「新しいルームを作成」を押し、ルーム名や詳細を入力しましょう(パスワード付きルームも設定できます)。参加する場合は既にあるルームをクリックすればOKです。



ルーム内の画面は上のようになります。
ルームマスターの場合、右のプレイモードの領域で速度と勝敗条件、間奏のSkip方法を指定できます。楽曲をプレイする場合は遊びたい曲のURLに飛ぶと参加メンバー全員に自動共有されます。

参加メンバーの横には、旗や爆弾のマークが表示されます。旗はリーダー権を渡すボタン、爆弾は部屋からキックするボタンです。


勝敗条件は以下の通りです。
Score:スコアの大きさで勝敗が決まるルール。最もオーソドックス。
Line先取:各ラインにおいて最も早く打ち終えた人に1ptが入るルール(ラグは補正される)。打鍵速度重視。
Combo:一度ミスすると持ちスコアが0にリセットされてしまうルール。正確性重視。
Perfect:Comboルールに加え、さらにライン打ち切り失敗も許容されないルール。


また画面下部では、ルーム内チャットを使用することができます。挨拶などのコミュニケーションを行えるほか、コマンドによって曲をリクエストする機能も存在します(詳しい説明は入力欄に書かれています)。



ルームマスターが曲を選択すると、このような画面に移動します。全員の準備が終わった段階で「ゲーム開始」を選び、対戦を開始しましょう。

ルームマスターでない場合は、基本的にマスターの曲選択を待つこととなります。プレイモード右上の「譜面ページ自動遷移」にチェックが入っていれば選択されたときに自動で曲ページに移動するはずなので、「準備完了」をクリックしてプレイに臨みましょう。


上級者編

ここからはTyping Tube既プレイ者向けに自分の持っている細かい情報を共有します。

スコア計算

Typing Tubeにおいて、プレイ結果は100点満点で計算されます。詳しい説明はwikiの解説に任せますが、ざっくり言えば1打鍵で入る点数は100÷[譜面の合計打鍵数]で、1ミスするごとにその1/4の点数が引かれていきます。(例:合計1000打鍵の曲だと1打鍵ごとに0.1点入っていき、1ミスは0.025点減点される)
この知識に基づき、各プレイヤーは楽曲の性質、自分の実力と相談しながら打ち方の戦略を決めていくこととなります。

wikiの記述にもある通り、Typing Tubeはかなりミスに寛容な計算方式であると言えます。1文字多く打ち切れさえすれば3ミスしてもお釣りがくるため、楽曲によっては「あああーああーあー」をa-a-a-a-の連打で打つみたいなミス前提の戦略も取れます。
もっともこれは多く打ち切れた場合の結果論であって、実際にミスばかりしていると「立て直しのために時間を食う→打てるはずの文字を打ち逃して大ダメージ」という形で点数に響きかねません。Typing Tubeは一回のトライが長い(=詰まるたびにやり直しする戦略がとりづらい)種目であることを考えると、安定した高得点のためにはミスを削る能力も必要です。


次に、曲の総打鍵数ごとの減点の大きさの変化についてメモしておきます。一般的に打鍵数が多い曲ほど1ミスの減点は緩くなり、許容される取り逃し量も多くなります。

総打鍵数Xの曲について、1打鍵逃し(1esc)の減点は100÷X点、1ミスの減点は100÷4X点です。また、X÷10打鍵以上の取り逃しがあると90点台の達成が不可能になります。

以下の表では減点のキリが良くなるいくつかの打鍵数をピックアップし、ミス減点量90点台に必要なesc水準をまとめます。90点狙いや99点狙いをする際はこの辺りの感覚があると便利です。

打鍵数 1ミスの減点 90点台のesc上限(ミスなしの場合) 90点台のesc上限(正確性95%の場合)
総打鍵数500 0.05点 50esc 43esc
総打鍵数625 0.04点 62esc 54esc
総打鍵数833 0.03点 83esc 72esc
総打鍵数1250 0.02点 125esc 109esc
総打鍵数2500 0.01点 250esc 218esc

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ローマ字の打ち分け

コンピューター上のローマ字入力においては、ある一つのひらがな列に対して複数の打ち方が許されている場合があります。例えば「し」をsiで打ってもshiで打ってもよいとか、「ん」をnでもnnでも打って良いとか、「しゃ」はsyaでもshaでもsilyaでもよいとかの仕様です。

Typing Tubeはこれらの打ち分けを極めて高い自由度で許容しています。以下に例を示します。
「うぃ」:wi、whi、uli、uxiで入力可能。文字数を水増しした打ち方のほか、う/ぃに分割して打つ打ち方も許容される(逆に誤爆防止のため分割入力を設定で切ることもできる)。
「ん」:nn、xn、n'で入力できる。次の文字が空白、あ/な/や行、ん、英字でなければn一個でも可。n'の実装はタイピングゲームでも珍しく、'を一発で入力できるUS配列使用者は恩恵に与れる可能性がある。
「っい」:xtuiやltuiだけでなくyyiも可。セリフ調の歌詞などでは意外と出くわす。


以下はさらにレアなものです。
「ゐ」「ゑ」:wyi、wyeで入力可能。なお、JISかなでは入力が難しい(※)ので基本的に制作時は入れない方がよい。
「..」「...」:ピリオド連打の他に、それぞれz,とz.でも入力可。これは日本語入力ソフト「Google日本語入力」の仕様を導入したものである(以下の四項目も同様)。
「~」:z-で入力可能。けっこう使える。
「・」:z/で入力可能。実用性はなさそう。
「『 』」:z[とz]で入力可能。ただし読み仮名にこれらの記号が入ることは極めて珍しい。
「←」「↓」「↑」「→」:それぞれzh、zj、zk、zlで入力可能。ただし読み仮名にこれらの記号が入ることは極めて珍しい。JISかなでは代わりに「うえ」「した」のような読みがなになるらしい。

※訂正:記事公開当時は"入力できない"と書いていましたが、「ゐ」「ゑ」は"Shift+ひ"および"Shift+へ"で入力可能とのことでした。同様に、「ヵ」「ヶ」「ゎ」もShift+か/け/はで入力できるようです。もちろん、使用しないのが無難であることは確かです。


余談ですが、競技タイピング上級者の多くはローマ字打ち分けを高速化のためのテクニックとして利用しています。具体的な内容解説は以下のページに譲ります。

タイピングの最適化と練習方法|実践的な運指を考える(パソ活氏による各種テクニックの紹介記事。競技タイピング中級者向け教材の鉄板です。)

Ringo最適化講座(ひろりんご氏による講座。トップ選手ゆえ極めて高度な内容も含まれます。)


プレイ中の細かいテクニック

・曲中ではAlt+kanaで入力方式の切り替えができるため、qwertyとJISかなを場面ごとに使い分けることができます。
JISかなが得意でない人でも、極端に使われる文字の少ない文では使用を検討してみるとよいかもしれません。例えばの「たけたけたけたけたけたけたけ……」という文はJISかなへの切り替えが非常に有効です。

・「あああああああああ」のような文字列が来た場合、Aキーを長押しすると普通の文章入力と同じように自動連打してくれます。
連打部分が文頭であれば、文が始まるより前に長押しを開始しておくことでさらに効率化が可能です。また、JISかなであれば母音以外の文字でも長押し戦略が有効です。

・抜け道的ですが、Typing Tubeはアルファベットの小文字を大文字として打っても通るようになっています。例えば「i'm」の部分を「I'm」や「I'M」と打ってもOKになるため、うまく使うと記号入力が楽になります。
これはローマ字入力においても同様であり、例えば「え?え?」のような文字列をShift押しっぱなしのまま入力することも可能です。

・プレイ設定の「エフェクト」から次の歌詞を"よみ"にしておくと、待機列に歌詞ではなく実際に打つ文字列が表示されるようになります。英語のスペースの有無が判別できたり短文の判断時間が短くなったりするため、対戦でたまに有利になります。

・US配列使用者は「ん」をn'で打つテクニックが有効です。文の最後の「ん」の処理や、「ぜんにん」のようなxnがやや難しい場面などでその効果が発揮されます。xnと違って右手1ストロークで完結するのが強いです。


データ修正

Typing Tubeにおいては自分の作成データだけでなく、他人の作ったデータを修正することも可能です。保存の際には「編集キー」が要求されるので、"FORCE_UPDATE"という文字列を入力しましょう。

注意として、(これは自作データにも言えることですが)譜面修正を行うとその曲のランキングの純粋性が損なわれる恐れがあります。譜面に後から手を加えることで、必然的にそれまでのスコアはすべて参考記録になってしまうためです。特に最上位プレイヤーがやりこんだ形跡のある難関曲などは、たとえミス修正であっても変更がよく思われない場合があります。節度をもって行いましょう。

昔の譜面にはFORCE_UPDATE以外に独自パスワードが使える場合もあるみたいですがよくわかっていないです(使うと譜面作者欄が書き換わるので概要とかに書いてあっても触れないほうがいいかも)。


曲検索の仕様

ヘッダーから使用できる曲検索機能ですが、この検索結果には公式タグ・カバータグのついていない楽曲は表示されません。
今でこそほとんどの新着譜面には公式タグがついているものの、一昔前のルールが緩かった頃の譜面には公式タグの付与されていないものも多く存在します(大体ニコニコ転載か音MADの類です)。そうした譜面群はサイト内検索で見つけることが困難なため、Google検索等で「[曲名] Typing Tube」と調べるか譜面作成者ページから辿る必要があります。
ちなみに歌詞タイピング最定番曲の一つであるサイバーサンダーサイダーもサイト内に非公式で存在します。

検索はサイトの中でも動作が不安定になりやすい箇所なので時期によってはうまく機能していないこともあります。今(23/05/21)などがそうです。


その他

参考:sandbox005

  • 譜面タイトルの先頭に【1.50倍速】と付けると1.50倍速に固定したデータを作成できる。0.25 - 2.00倍速の間で0.25倍間隔で設定可能。【】と"倍速"の文字は必ず使用する必要がある。
  • 動画が極端に長いと譜面が途中から再生される場合がある。F4を押すと最初からプレイ可能。
  • 制作画面で行の結合を行う際、歌詞部分は結合した2つの行の間に半角スペースが挿入されるが、読みがなには半角スペースが挿入されない。英語曲を作る場合は要注意。
  • 右側のコミュニティに見られる得点の後ろの数字は打ち切った行の割合=クリア率。かな入力の場合は0%になる。例:90.00(95%)
  • 低速でプレイした場合は基本的に減点処理されるが、全てのラインを「等速時に要求される速度×1.32」以上の打鍵速度でクリア出来れば減点されない。
  • 昔に作られた譜面はタイミングがずれている場合がある(1秒ごとにしか歌詞を挿入できなかったため。具体的には譜面番号19407以前?の譜面が該当。)
  • 削除された譜面の内容は、編集画面からURLに直接譜面番号を入力することで確認できる。


wikiTyping Tube Wiki - atwiki(アットウィキ)
↑リニューアル前のTyping Tube(20万点maxで動画アップロード方法も独特だった時代)で使われていたwikiっぽいです。

おまけ編

細かいあれこれです。

制作ミスで満点の取れない譜面について

Typing Tubeの譜面の中には、制作上の不具合によってどうやっても満点を取れないものが存在します。これらに出会った際は、打ち切りを諦めるか先述のデータ修正を行うこととなります。

幽霊文:0.001秒レベルの超短時間しか表示されないパートが存在するミス。たいていは同じ文を重複登録してしまった結果生まれるパターンなので、プレイしていてかなり気づきづらいです。
目印は打ち逃しカウントが一瞬で増える箇所があること。詳しいミスの様子は楽曲ページ下部の「タイピングデータを編集する」から譜面データを確認すれば分かります。

入力不能文字:ひらがなと数字記号しかないはずの読みがな部分にカタカナ・漢字・特殊記号などが混じってしまうミス。具体的には「そのとききみと僕がであった~」みたいな感じになります(「僕」のところで何を打ってもミス扱いになり入力不可能です)。
自分が出会った中だと、ハイフンに似た謎の文字やゼロ幅スペースなんかが混じっていたこともあります。

再生できない楽曲について

削除・非公開、年齢制限、埋め込み制限、メンバー限定、Premium限定などの理由で動画の再生ができなくなった場合、その譜面はTyping Tubeにおいてもプレイ不可能になります。致し方なし。
ちなみにこの影響が一番大きそうなのは年齢制限のかかった「夜に駆ける」だと思いますが、この楽曲はYOASOBI - Topic版の譜面ならプレイ可能なので遊びたい場合はそちらを試してみましょう。

YouTubeのTyping Tube動画について

Typing Tubeには0.25倍速や0.5倍速で曲をプレイできる機能が存在します。一部のプレイ動画投稿者はこの機能を用いてプレイを行い、編集で倍速してあたかも等速のスーパープレイかのように見せかけることがあります。速度表示をちゃんと動画に映しているかがひとつの判別ポイントです。

チートが疑われる記録について

数は多くないですが、Typing Tubeにもチート使用者と思しきプレイヤーは存在します。トッププレイヤーの記録よりもはるかに速いスコアを付けているアカウントなどです。

ただし難関曲に通常考えられないようなスコアがついている場合、チーター以外にもいろいろな原因が考えられます。
まずは昔の古い仕様で残されたスコアである場合。以前はスロー再生で通常スコアを残せたり、非ログイン状態でのみ特殊なモードのスコアを記録できたりと、今よりもランキングの公平性に欠ける状態が続いていました。
次に特定の戦略や入力方式が絶対的に有利な曲である場合。例えば「たたたたたたたた……」という連打曲があった場合、ローマ字では過酷な交互連打を要しますが、かな入力ではただQキーを長押しするだけです。極端な曲であればあるほど、配列変更や何らかのアイデアでスコアを稼げる余地が大きくなります。(歌詞タイピングは突き詰めると入力回数の少ないかな入力が原則有利な種目なので、それも念頭に置いておくとよいと思います。)
最後は単純にそのプレイヤーが異様に上手い場合で、これは長くやっていれば大体わかってきます。

Typing Tubeで一番難しい曲を知りたい

冒頭のスプレッドシートを参考にしてください。現状は恐らく寿司打をハードウェアチート「にゃ」と言うたびに早くなる Nyanyanyanyanyanyanya!が最難関で、地力譜面に限れば初音ミクの消失-劇場版-が一番難しいと思います。

挙動がおかしい、使えない機能がある

このサイトはさまざまな箇所のアップデートを頻繁に行っているので、中には不具合を起こしている箇所もあるかと思います。直してもらいたい場合はgithubで報告したりTwitterで「#タイピングチューブ」のタグを付けてつぶやいたりすると開発者のgarplabさんの目に届くかもしれません。




【参考】
blog.livedoor.jp