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うぇるあめのタイピング関連ブログ

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タイプウェル憲法トライアスロンを中堅タイパーがやったらどうなるの?

あけましておめでとうございます。


2020年12月にタイパーデビューして以来、今年で二度目のお正月を迎えました。始めたてでまだ何も分からなかった1年前と比べれば、ローマ字入力・かな入力・英語入力と様々な分野の基礎が出来てきたように感じます。

そんなわけで、今年はタイパー界の一部に代々伝わる競技「タイプウェル憲法トライアスロン」にチャレンジしてみることにしました。


タイプウェル憲法はタイピング練習ソフトシリーズ「タイプウェル」の一つで、日本国憲法の文章を用いた長文練習が行えるというもの。内容は全文収録されており、前文と11の章、103の条項が存在します。
ソフト内にはローマ字入力/かな入力/英語入力と3種類のモードが存在し、章ごとの通し練習と条項ごとの個別練習が可能です。

そして「タイプウェル憲法トライアスロン」とは、このタイプウェル憲法の全文を3モード連続で打ち切る耐久チャレンジ
日本国憲法は各章ともそれなりに分量があり、通常の練習では複数の章をぶっ続けで打つことはありません。それを最初から最後まで休憩なしで、しかも3回打つのですから、それはもうとんでもない持久力が必要となります。まさに究極の競技です。


このトライアスロン競技は2005年にdqmaniacさんが発案し、以降一部の上級タイパーの間で記録競争が行われてきました。こちらでランキング表も閲覧できるのですが、掲載されているタイパーはこの過酷競技に手を出すだけあって実力のある方々ばかりです。
それでは、この方々に速度で大きく劣る自分のようなタイパートライアスロンに手を出したら一体どのようなタイムになるのでしょうか?せっかくの正月という事で、打ち初めがてら挑戦することにしてみました。

筆者の実力

タイプウェル国語R:常用XA/カタカナXE/漢字XE/慣ことXD
タイプウェル国語K:常用SF/カタカナSJ/漢字SJ/慣ことSH
タイプウェル英語:常用XE/A-F拡張XG/G-P拡張XG/Q-Z拡張XE

Not bad。中堅としか言いようがない。特にXJ(競技入門レベル)に届いていないかな入力には不安が残ります。

レギュレーション確認

本番ではローマ字→かな→英語の順に通しモードを全章打ち切ります。

発案者のdqmaniacさんのサイトによると、基本的なルールは以下のようになっています。

1.タイプウェル憲法は最新版を用いる。(オフィシャルサイト参照。2010.4.10現在はver3.0.0)
2.練習成果が残っている場合は、全部削除するか、別フォルダに移動する。
3.前文から通し練習を順次打つ。章の間の休憩は不可。
  「オプション→カウントダウン設定」を「すぐにスタート」に設定しておくと良い。
4.Escは不可。間違えて押したら最初からやり直し。
5.タイムは「総練習時間」で判定する。

(dqmaniac's Homepage『「タイプウェル憲法」について』より)

タイムの基準はソフト内の「練習実績」で確認できる総練習時間の合計です。慣例的にはRTAのように開始から終了までの実時間も計測するようなので、テルさんの記事に倣いPC内タイマーを手動操作してタイムを計測しています。


ちなみに同ページによると文字数はローマ字22291/かな14487/英語28369とのことで、体力的には英語が最大の鬼門です。章別に見てみると中盤の3~6章はいずれも打鍵数が多くなっています。

準備

キーボード

各種目に合った疲れにくいもの。自分はローマ字用のBFKB113PBKとかな/英語用のREALFORCE R2S-JP4-BKをPCに2本挿ししていました。

タイプウェル憲法のダウンロード

ミラーサイトから新しくダウンロードしたものを使用しました。

仕様確認

打ち切って結果画面が表示されたらEnter2回でスキップ可能。Ctrl+F1,F2,F3でモード変更、Ctrl+A~Lで章変更が可能です。章と章の間は練習時間が加算されない区間ではありますがRTA感を楽しむために使いこなしていきましょう。

健康状態の確認

前日や翌日は無理をしない。腱鞘炎に注意。

折れない心

1時間近くの休憩なしタイピングがそれほど苦でなければ多分大丈夫だと思います。打鍵という行為そのものに喜びを感じるメンタリティが大事です。

その他

自分は非JISかなユーザーなのでDvorakJを併用。かな開始前に日本語配列の変更を行い、英語開始前に配列を戻しました。避けられないガバです。

あとどうせえげつない長期戦になるだろうと思ったので退屈しないようRTA in Japanの再生リストを裏で流していました。

結果

ローマ字:44分14秒

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かな:1時間26分33秒

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英語:1時間7分56秒

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※英語は配列戻し失敗で前文1文字目が打てず2回Escを押している。また、ローマ字は計測開始前のテスト中に押したEscが残っている。もしかしたら厳密なレギュレーションではアウトかもしれないけど今回のところはマジで勘弁してほしい。


合計:3時間18分43秒


実時間:3時間24分39秒51
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完走した感想

人生は短いのだからわざわざこのような苦行に時間を費やすべきではないと思います。

タイムは相場が分からないのでなんとも言えませんが、体感的には可もなく不可もなくという感じでしょうか。
個人的にはかなにもう少し時間がかかると思っていたので、常識的な(ほんまか?)時間にまとまって安心しました。英語は全章400cpmを死守したかったので、残った力を振り絞って駆け抜けました。

そして体力についてですが、やはりキツいです。自分はトップクラスの方々に比べると大した打鍵速度ではないですが、それでも腕の負担はかなりのものでした。ラストの英語は特に左手が辛く、体を右にグイッと傾けて負担を軽減する場面もありました。何をやっているんだ俺は。

自分はタイプウェル憲法を1~2周くらいしかしていなかった人間なので、不慣れゆえに詰まってしまった部分もしばしばありました。特にローマ字は「毎年(×まいとし ○まいねん)」「後に(×あとに ○のちに)」辺りの独特の読み仮名に結構惑わされました。英語もSupreme CourtとかMinisterとか大文字がかなりの頻度で来るので、Shiftワークの習熟が必要ですね。

なんだかんだ結構楽しかったので、毎年の恒例行事にして都度成長を確認できたらいいなと思っています。