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Typing Tubeプレイ者のための基礎知識・ミニ知識集

本記事では歌詞タイピングゲーム「Typing Tube」について、プレイ者が知っておいたほうが良さそうな知識を集めてみました。
(内容最終確認日:2023/05/21)



【付録】
docs.google.com



【目次】

Typing Tubeとは

タイピングチューブ 歌詞で楽しくタイピング練習

YouTubeの動画埋め込み機能を用い、楽曲の歌詞に合わせてタイピング練習を行うサイト。
楽曲は細かいパートに分けられており、各制限時間内にどれだけそのパートの歌詞を打てたかどうかで得点が決定する。譜面投稿はユーザーが行う。

チュートリアル

Typing Tubeをこれから始める人向けの情報です。

Twitterログイン

Typing Tubeをプレイするにあたって、まずやるべきはTwitterアカウントを用いたユーザー登録です。
Typing Tubeにおける非ログイン状態は多くの機能が制限されたいわば体験版であり、Twitterログインを経てサイト機能の全体が開放されます。

非ログインでのプレイも可能ですが、本記事ではログイン状態を前提として説明を行います。

(2023/05/21追記:TwitterAPI仕様変更の影響を受け、現在一時的にログイン機能が使用不能になっています。よってこれから説明する機能も現在は利用不可能となっている場合があります。)


プレイ


ログインが終わったらトップページや検索欄から曲を探し、実際にいろいろプレイしてみましょう。YouTubeにPVのある人気曲なら大体譜面が存在するはずです。ちなみにチュートリアル用の譜面も存在します。
プレイ画面の下部ではショートカットキーを確認可能。特にF4(やり直し)とEsc(一時停止)は最重要です。


なんとなく雰囲気を掴めたら動画右上の歯車マークから設定を開き、より好みのプレイ環境に近づけていきましょう。設定はプレイ中にも開けるので、実際にプレビューしながらの調整もできます。
項目が多くて面倒だという場合は、「入力」のローマ字入力設定/フォント設定/効果音・音量、「エフェクト」の次の歌詞(歌詞の色/表示の所)、「配色」の背景カラー、「その他」のstatus表示設定/リザルト設定あたりを見ておけば良いでしょう。


非公式wiki

typingtube.wicurio.com

Typing Tubeには有志による非公式wikiが存在します。基礎的な情報が色々と載っているので一度目を通すことをお勧めします。
Typing Tube内からもサイドバーのリンクを通して飛ぶことができます。


サイドバー・ヘッダー・右サイトApp


サイドバー(画面左):開発中のものも含め様々なリンクが載っています。
よく使用するのは新着やいいね済曲が一覧できる「動画」、譜面作成を行う「データ作成」などです。「注意事項」も一度目を通しておきましょう。


ヘッダー(画面上):検索欄や通知・設定ボタン、対戦ボタンなどがあります。
自分のアカウントの設定はここの縦三点リーダの「Settings」から行えます。

(2023/05/21追記:一時的かはわかりませんが、現在こちらのヘッダー機能は著しく制限されています。)


右サイドApp(画面右):アプリ機能。切り替えはヘッダーから行うことができます。
内容にはいくつか種類がありますが、普段はCommunityを表示する人が多いようです。また達成した実績もこの右サイドで確認できるので、ときどき見てみましょう。

(2023/05/21追記:こちらも現在使用不能です。)


Communityについて:ユーザー同士のチャット機能です。曲やスコア、メッセージの投稿が可能です。表示するコミュニティの種類はヘッダーの吹き出しマークから切り替えることができます。

左サイドバーの「コミュニティ一覧」ではより多くのコミュニティを確認できます。以下、メインとなるコミュニティについて説明します。

  • 全ユーザー:全員が所属する、最も基本的なコミュニティです。いい感じの曲や譜面の共有、作った新曲の紹介、質問などに使ってみましょう。表示数に限りがあるので過度な連投は避けるのが吉です。
  • 制作コミュニティ:データ制作者が所属するコミュニティです。制作した曲の共有や、制作に関する質問を投げる場として使います。

(2023/05/21追記:こちらも現在使用不能です。)

(2023/03/04修正:以下のコミュニティは一斉リセットにより大半が削除されました)

  • テーマ別コミュニティ:「VTuber」や「英タイパーの集い」など。ぶっちゃけたところ過疎ですが、僕のように見てる人は見てるかもしれません。
  • テスト用や個人用のチャンネル:いくつかのコミュニティは会話用ではなく実績消化のために作られています。Typing Tubeの実績の中には「コミュニティに書き込んだ回数」が要求されるものがあるのですが、前述のようにみんなが使用するコミュニティでの連投行為は望ましくありません。よって、実績集めを目指す人はこのような消化用チャンネルを適宜作成することがあります。

プレイ画面ページの情報

楽曲ページの各要素について軽く解説しておきます。


画像はページ上部に表示される情報の例。動画タイトルの下にはそれぞれ「データ制作者」「タグ」「チャンネル名」が表示されています。
これらはそれぞれリンクとなっており、クリックすることで同じ属性を持つ譜面を検索することができます。


続いて動画上部。左上の黒いバーはそれぞれ打数、歌詞のライン数、曲時間、速度データです。ここでだいたい譜面の特徴に当たりをつけることができます。
再生マークの数字はTyping Tube上でその譜面がプレイされた回数。ハートの数字は"いいね"が押された回数です。

右には設定、共有、いいね・あとでプレイのボタンが並びます。
いいねボタンを押すとその譜面はいいね済リストに追加されます。本格的にプレイする場合は使い方を決めておいた方がいいでしょう。好きな曲を入れるもよし、やりこみたい・これからやりたい譜面リストに使うもよしです。
筆者の場合、一度やった曲は完全クリアまで詰めたい派なので99点未満の曲すべてにいいねを付けメモする方針を取っています。

代わりにあとでプレイボタンを使ってもよいですが、このリストは一度その曲をプレイすると登録解除される仕様なので注意してください。



動画下。プレイモード、再生速度が選択できます。
ローマ字入力」では2種類の表示方法のいずれかで通常のローマ字入力が、「かな入力」ではJISかな配列仕様のかな入力が遊べます。スマホフリックにも対応しています。
ランキングは現状入力方式ごとに分かれています。

速度は等速プレイのほかに0.25~2.0倍速の範囲での調節が可能です。スロー再生でプレイした場合にはスコアに相応の下方調整がなされます。
タイピング初級者が練習のために低速にしたり、あるいは上級者が簡単な曲にアクセントとしてかけてみたりといった使い方があります。

練習モードでは文を指定しての反復練習が可能です。難しい曲を本格的に詰める場合に活用しましょう。(Weather TypingやTypeLighterのようなワード自作可能ソフトと併用すればさらに効果的です)


ランキングについて:プレイ者数が多い楽曲においては、サーバー負荷の軽減のためランキングの表示数が上位のみに制限されている場合があります(23/05/21現在)。自分の点数が表示されない場合でもスコア登録は内部で問題なくされていますが、自己ベストを確認する方法は現状ではプレイ履歴等に限られています。

各記録の横に書いてあるカッコ付きの数字はその記録の打鍵速度です。JISかなユーザーは性質上スコアに対して数字がやや小さくなります。あと昔の記録に関しては正しく計算されず極端に大きく表示されることもあるみたいです。

なお、デフォルト設定だとランキングへのスコア登録は自動で行われるようになっています。手動で選択したい場合は設定→その他→リザルト設定で任意登録に変更しましょう。


譜面制作

Typing Tubeはユーザー投稿型サイトなので、自分のやりたい曲がない場合は譜面を自作することも可能です。

制作する曲を選ぶ際は、それが「既にTyping Tube上で作られていないこと」「公式動画または歌ってみた動画のどちらかであること」の2点に注意してください。
無断転載・切り抜きのような動画は公式タグを付けられないため、サイト上の楽曲一覧や検索に載らなくなります。
(ちなみにチャンネルが「アーティスト名 - Topic」の動画はYouTube公式による自動アップロードなのでOK扱いです)


Typing Tube Editページに便利機能を追加」を入れていると制作画面は上のようになります。初めての制作の場合はまず「Timing」と「ショートカットキー一覧」にカーソルを合わせて説明を確認しておきましょう。

歌詞を行に分けてテキストボックスに入れたら、あとは動画を再生してタイミングよく行を追加していくだけで制作の大部分が完了します。追加が終わったらタイミング調整や歌詞の確認、ルビ付けなどを行って保存しましょう。

ちなみに同じ動画の譜面がすでにサイト上にある場合、画面下に「同じ動画のデータがすでにあります」と表示されます。


以下、譜面制作時に意識するとよいことをまとめておきます。

  • 各歌詞のタイミング調整……大体ズレてなければ大丈夫です。全行を一括で変更したい場合は右上の「タイム変更」に数値を入れて「全て」のボタンを押します(数値はマイナスの値でもOKです)。
  • 歌詞の区切りの長さ……一般的に短く区切るほど難しくなります。好みや曲のテンポなどに合わせて調整するとよいでしょう。
  • 空行……間奏部分など間が空く箇所では歌詞のまったくない空白行を入れておくといい感じになります。歌詞だけ設定して読みがなは設定されていない行も作れます。
  • 読みのチェック……歌詞の読み部分は自動でつけられるため、場合によっては漢字の読み方が間違っている場合もあります。気付ける範囲で修正しましょう。
  • ルビ……難しい漢字には適宜つけましょう(ルビは歌詞をカーソル選択して「ルビタグ」ボタンを押すとつけることができます)。「明日」「寂しい」のような複数の読みがある漢字にもルビがあるとより親切です。「2つ」を"ふたつ"と打たせるような場合に数字と迷わないよう2つふたつのようなルビを振る人もいます。
  • 英語の単語間のスペース……入れる人と入れない人がいますが、基本入れた方が無難です。ただし、日本語の中に一部英語が混じる場合はどちらでもよいです(入れないほうが多いかも?)。あと中国語の場合もどっちでもいいと思います。
  • 入れるかどうか迷う箇所……発声しない箇所、セリフパート、ボーカル被り箇所、!?のような記号など、譜面に入れるかどうか迷うものもあるかもしれません。こうした細かい部分は好みの範囲で作ってしまっていいでしょう。読みがなを設定しない行にするとか、歌詞部分にカッコ付きで入れて読みがなには入れないとか、曲に応じていろいろ工夫することもできます。なお歌詞部分を見て入力する派のプレイヤーも居るので、万人にある程度分かりやすい形にはしましょう。
  • 色……<font color="#000000">歌詞</font>のようにすると歌詞に色を付けることができます。実際に使う際は<>を半角にしてください。ちなみに他のタグも使えるかもしれませんが(未確認)、spanタグ及びstyleタグは使用不可だそうです。

制作が終わったら保存し、プレイ画面下部からタグをつけて完了となります。
少なくとも「公式PV」(公式が上げた動画)か「カバーPV」(歌ってみた動画)のタグは必須ですので、該当するものをつけましょう。このタグをつけることで運営による譜面確認が行われ、公式の新着動画一覧などに載ることとなります。

既存譜面の編集は楽曲ページ下部の「タイピングデータを編集する」から行います。他のユーザーが作った譜面に関してもここからデータが閲覧可能です(後述しますが一応編集もできます)。
作った譜面を削除する方法は基本的にありませんが、タイトルを「削除希望」にしておくと運営が対応してくれる場合があります。


譜面ID

Typing Tubeの各譜面には、それぞれ対応する番号が割り振られています。数字はURLのmovie/show/以下を見ることで確認できます。
たまに慣れたプレイヤーがチャット等で「22737やりましょう」「35914を見て」のように番号をやりとりしていることがありますが、この数字はそのまま譜面のIDを指しています。

歌ってみたの譜面制作時など、他の譜面のデータをインポートしたい場合もこのIDを使用します(制作画面に入力欄があります)。
また対戦チャット欄にこの数字を打ち込むとリクエスト機能が使えます(後述)。


対戦機能

Typing Tubeには対戦機能が実装されており、ルームを作成するか参加することで他のプレイヤーとのオンライン対戦が楽しめます。


画面上部のバーから人型のマークを押すと、このようなルーム作成画面が開きます。自分がルームを作成する場合は「新しいルームを作成」を押し、ルーム名や詳細を入力しましょう(パスワード付きルームも設定できます)。参加する場合は既にあるルームをクリックすればOKです。



ルーム内の画面は上のようになります。
ルームマスターの場合、右のプレイモードの領域で速度と勝敗条件、間奏のSkip方法を指定できます。楽曲をプレイする場合は遊びたい曲のURLに飛ぶと参加メンバー全員に自動共有されます。

参加メンバーの横には、旗や爆弾のマークが表示されます。旗はリーダー権を渡すボタン、爆弾は部屋からキックするボタンです。


勝敗条件は以下の通りです。
Score:スコアの大きさで勝敗が決まるルール。最もオーソドックス。
Line先取:各ラインにおいて最も早く打ち終えた人に1ptが入るルール(ラグは補正される)。打鍵速度重視。
Combo:一度ミスすると持ちスコアが0にリセットされてしまうルール。正確性重視。
Perfect:Comboルールに加え、さらにライン打ち切り失敗も許容されないルール。


また画面下部では、ルーム内チャットを使用することができます。挨拶などのコミュニケーションを行えるほか、コマンドによって曲をリクエストする機能も存在します(詳しい説明は入力欄に書かれています)。



ルームマスターが曲を選択すると、このような画面に移動します。全員の準備が終わった段階で「ゲーム開始」を選び、対戦を開始しましょう。

ルームマスターでない場合は、基本的にマスターの曲選択を待つこととなります。プレイモード右上の「譜面ページ自動遷移」にチェックが入っていれば選択されたときに自動で曲ページに移動するはずなので、「準備完了」をクリックしてプレイに臨みましょう。


上級者編

ここからはTyping Tube既プレイ者向けに自分の持っている細かい情報を共有します。

スコア計算

Typing Tubeにおいて、プレイ結果は100点満点で計算されます。詳しい説明はwikiの解説に任せますが、ざっくり言えば1打鍵で入る点数は100÷[譜面の合計打鍵数]で、1ミスするごとにその1/4の点数が引かれていきます。(例:合計1000打鍵の曲だと1打鍵ごとに0.1点入っていき、1ミスは0.025点減点される)
この知識に基づき、各プレイヤーは楽曲の性質、自分の実力と相談しながら打ち方の戦略を決めていくこととなります。

wikiの記述にもある通り、Typing Tubeはかなりミスに寛容な計算方式であると言えます。1文字多く打ち切れさえすれば3ミスしてもお釣りがくるため、楽曲によっては「あああーああーあー」をa-a-a-a-の連打で打つみたいなミス前提の戦略も取れます。
もっともこれは多く打ち切れた場合の結果論であって、実際にミスばかりしていると「立て直しのために時間を食う→打てるはずの文字を打ち逃して大ダメージ」という形で点数に響きかねません。Typing Tubeは一回のトライが長い(=詰まるたびにやり直しする戦略がとりづらい)種目であることを考えると、安定した高得点のためにはミスを削る能力も必要です。


次に、曲の総打鍵数ごとの減点の大きさの変化についてメモしておきます。一般的に打鍵数が多い曲ほど1ミスの減点は緩くなり、許容される取り逃し量も多くなります。

総打鍵数Xの曲について、1打鍵逃し(1esc)の減点は100÷X点、1ミスの減点は100÷4X点です。また、X÷10打鍵以上の取り逃しがあると90点台の達成が不可能になります。

以下の表では減点のキリが良くなるいくつかの打鍵数をピックアップし、ミス減点量90点台に必要なesc水準をまとめます。90点狙いや99点狙いをする際はこの辺りの感覚があると便利です。

打鍵数 1ミスの減点 90点台のesc上限(ミスなしの場合) 90点台のesc上限(正確性95%の場合)
総打鍵数500 0.05点 50esc 43esc
総打鍵数625 0.04点 62esc 54esc
総打鍵数833 0.03点 83esc 72esc
総打鍵数1250 0.02点 125esc 109esc
総打鍵数2500 0.01点 250esc 218esc

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ローマ字の打ち分け

コンピューター上のローマ字入力においては、ある一つのひらがな列に対して複数の打ち方が許されている場合があります。例えば「し」をsiで打ってもshiで打ってもよいとか、「ん」をnでもnnでも打って良いとか、「しゃ」はsyaでもshaでもsilyaでもよいとかの仕様です。

Typing Tubeはこれらの打ち分けを極めて高い自由度で許容しています。以下に例を示します。
「うぃ」:wi、whi、uli、uxiで入力可能。文字数を水増しした打ち方のほか、う/ぃに分割して打つ打ち方も許容される(逆に誤爆防止のため分割入力を設定で切ることもできる)。
「ん」:nn、xn、n'で入力できる。次の文字が空白、あ/な/や行、ん、英字でなければn一個でも可。n'の実装はタイピングゲームでも珍しく、'を一発で入力できるUS配列使用者は恩恵に与れる可能性がある。
「っい」:xtuiやltuiだけでなくyyiも可。セリフ調の歌詞などでは意外と出くわす。


以下はさらにレアなものです。
「ゐ」「ゑ」:wyi、wyeで入力可能。なお、JISかなでは入力が難しい(※)ので基本的に制作時は入れない方がよい。
「..」「...」:ピリオド連打の他に、それぞれz,とz.でも入力可。これは日本語入力ソフト「Google日本語入力」の仕様を導入したものである(以下の四項目も同様)。
「~」:z-で入力可能。けっこう使える。
「・」:z/で入力可能。実用性はなさそう。
「『 』」:z[とz]で入力可能。ただし読み仮名にこれらの記号が入ることは極めて珍しい。
「←」「↓」「↑」「→」:それぞれzh、zj、zk、zlで入力可能。ただし読み仮名にこれらの記号が入ることは極めて珍しい。JISかなでは代わりに「うえ」「した」のような読みがなになるらしい。

※訂正:記事公開当時は"入力できない"と書いていましたが、「ゐ」「ゑ」は"Shift+ひ"および"Shift+へ"で入力可能とのことでした。同様に、「ヵ」「ヶ」「ゎ」もShift+か/け/はで入力できるようです。もちろん、使用しないのが無難であることは確かです。


余談ですが、競技タイピング上級者の多くはローマ字打ち分けを高速化のためのテクニックとして利用しています。具体的な内容解説は以下のページに譲ります。

タイピングの最適化と練習方法|実践的な運指を考える(パソ活氏による各種テクニックの紹介記事。競技タイピング中級者向け教材の鉄板です。)

Ringo最適化講座(ひろりんご氏による講座。トップ選手ゆえ極めて高度な内容も含まれます。)


プレイ中の細かいテクニック

・曲中ではAlt+kanaで入力方式の切り替えができるため、qwertyとJISかなを場面ごとに使い分けることができます。
JISかなが得意でない人でも、極端に使われる文字の少ない文では使用を検討してみるとよいかもしれません。例えばの「たけたけたけたけたけたけたけ……」という文はJISかなへの切り替えが非常に有効です。

・「あああああああああ」のような文字列が来た場合、Aキーを長押しすると普通の文章入力と同じように自動連打してくれます。
連打部分が文頭であれば、文が始まるより前に長押しを開始しておくことでさらに効率化が可能です。また、JISかなであれば母音以外の文字でも長押し戦略が有効です。

・抜け道的ですが、Typing Tubeはアルファベットの小文字を大文字として打っても通るようになっています。例えば「i'm」の部分を「I'm」や「I'M」と打ってもOKになるため、うまく使うと記号入力が楽になります。
これはローマ字入力においても同様であり、例えば「え?え?」のような文字列をShift押しっぱなしのまま入力することも可能です。

・プレイ設定の「エフェクト」から次の歌詞を"よみ"にしておくと、待機列に歌詞ではなく実際に打つ文字列が表示されるようになります。英語のスペースの有無が判別できたり短文の判断時間が短くなったりするため、対戦でたまに有利になります。

・US配列使用者は「ん」をn'で打つテクニックが有効です。文の最後の「ん」の処理や、「ぜんにん」のようなxnがやや難しい場面などでその効果が発揮されます。xnと違って右手1ストロークで完結するのが強いです。


データ修正

Typing Tubeにおいては自分の作成データだけでなく、他人の作ったデータを修正することも可能です。保存の際には「編集キー」が要求されるので、"FORCE_UPDATE"という文字列を入力しましょう。

注意として、(これは自作データにも言えることですが)譜面修正を行うとその曲のランキングの純粋性が損なわれる恐れがあります。譜面に後から手を加えることで、必然的にそれまでのスコアはすべて参考記録になってしまうためです。特に最上位プレイヤーがやりこんだ形跡のある難関曲などは、たとえミス修正であっても変更がよく思われない場合があります。節度をもって行いましょう。

昔の譜面にはFORCE_UPDATE以外に独自パスワードが使える場合もあるみたいですがよくわかっていないです(使うと譜面作者欄が書き換わるので概要とかに書いてあっても触れないほうがいいかも)。


曲検索の仕様

ヘッダーから使用できる曲検索機能ですが、この検索結果には公式タグ・カバータグのついていない楽曲は表示されません。
今でこそほとんどの新着譜面には公式タグがついているものの、一昔前のルールが緩かった頃の譜面には公式タグの付与されていないものも多く存在します(大体ニコニコ転載か音MADの類です)。そうした譜面群はサイト内検索で見つけることが困難なため、Google検索等で「[曲名] Typing Tube」と調べるか譜面作成者ページから辿る必要があります。
ちなみに歌詞タイピング最定番曲の一つであるサイバーサンダーサイダーもサイト内に非公式で存在します。

検索はサイトの中でも動作が不安定になりやすい箇所なので時期によってはうまく機能していないこともあります。今(23/05/21)などがそうです。


その他

参考:sandbox005

  • 譜面タイトルの先頭に【1.50倍速】と付けると1.50倍速に固定したデータを作成できる。0.25 - 2.00倍速の間で0.25倍間隔で設定可能。【】と"倍速"の文字は必ず使用する必要がある。
  • 動画が極端に長いと譜面が途中から再生される場合がある。F4を押すと最初からプレイ可能。
  • 制作画面で行の結合を行う際、歌詞部分は結合した2つの行の間に半角スペースが挿入されるが、読みがなには半角スペースが挿入されない。英語曲を作る場合は要注意。
  • 右側のコミュニティに見られる得点の後ろの数字は打ち切った行の割合=クリア率。かな入力の場合は0%になる。例:90.00(95%)
  • 低速でプレイした場合は基本的に減点処理されるが、全てのラインを「等速時に要求される速度×1.32」以上の打鍵速度でクリア出来れば減点されない。
  • 昔に作られた譜面はタイミングがずれている場合がある(1秒ごとにしか歌詞を挿入できなかったため。具体的には譜面番号19407以前?の譜面が該当。)
  • 削除された譜面の内容は、編集画面からURLに直接譜面番号を入力することで確認できる。


wikiTyping Tube Wiki - atwiki(アットウィキ)
↑リニューアル前のTyping Tube(20万点maxで動画アップロード方法も独特だった時代)で使われていたwikiっぽいです。

おまけ編

細かいあれこれです。

制作ミスで満点の取れない譜面について

Typing Tubeの譜面の中には、制作上の不具合によってどうやっても満点を取れないものが存在します。これらに出会った際は、打ち切りを諦めるか先述のデータ修正を行うこととなります。

幽霊文:0.001秒レベルの超短時間しか表示されないパートが存在するミス。たいていは同じ文を重複登録してしまった結果生まれるパターンなので、プレイしていてかなり気づきづらいです。
目印は打ち逃しカウントが一瞬で増える箇所があること。詳しいミスの様子は楽曲ページ下部の「タイピングデータを編集する」から譜面データを確認すれば分かります。

入力不能文字:ひらがなと数字記号しかないはずの読みがな部分にカタカナ・漢字・特殊記号などが混じってしまうミス。具体的には「そのとききみと僕がであった~」みたいな感じになります(「僕」のところで何を打ってもミス扱いになり入力不可能です)。
自分が出会った中だと、ハイフンに似た謎の文字やゼロ幅スペースなんかが混じっていたこともあります。

再生できない楽曲について

削除・非公開、年齢制限、埋め込み制限、メンバー限定、Premium限定などの理由で動画の再生ができなくなった場合、その譜面はTyping Tubeにおいてもプレイ不可能になります。致し方なし。
ちなみにこの影響が一番大きそうなのは年齢制限のかかった「夜に駆ける」だと思いますが、この楽曲はYOASOBI - Topic版の譜面ならプレイ可能なので遊びたい場合はそちらを試してみましょう。

YouTubeのTyping Tube動画について

Typing Tubeには0.25倍速や0.5倍速で曲をプレイできる機能が存在します。一部のプレイ動画投稿者はこの機能を用いてプレイを行い、編集で倍速してあたかも等速のスーパープレイかのように見せかけることがあります。速度表示をちゃんと動画に映しているかがひとつの判別ポイントです。

チートが疑われる記録について

数は多くないですが、Typing Tubeにもチート使用者と思しきプレイヤーは存在します。トッププレイヤーの記録よりもはるかに速いスコアを付けているアカウントなどです。

ただし難関曲に通常考えられないようなスコアがついている場合、チーター以外にもいろいろな原因が考えられます。
まずは昔の古い仕様で残されたスコアである場合。以前はスロー再生で通常スコアを残せたり、非ログイン状態でのみ特殊なモードのスコアを記録できたりと、今よりもランキングの公平性に欠ける状態が続いていました。
次に特定の戦略や入力方式が絶対的に有利な曲である場合。例えば「たたたたたたたた……」という連打曲があった場合、ローマ字では過酷な交互連打を要しますが、かな入力ではただQキーを長押しするだけです。極端な曲であればあるほど、配列変更や何らかのアイデアでスコアを稼げる余地が大きくなります。(歌詞タイピングは突き詰めると入力回数の少ないかな入力が原則有利な種目なので、それも念頭に置いておくとよいと思います。)
最後は単純にそのプレイヤーが異様に上手い場合で、これは長くやっていれば大体わかってきます。

Typing Tubeで一番難しい曲を知りたい

冒頭のスプレッドシートを参考にしてください。現状は恐らく寿司打をハードウェアチート「にゃ」と言うたびに早くなる Nyanyanyanyanyanyanya!が最難関で、地力譜面に限れば初音ミクの消失-劇場版-が一番難しいと思います。

挙動がおかしい、使えない機能がある

このサイトはさまざまな箇所のアップデートを頻繁に行っているので、中には不具合を起こしている箇所もあるかと思います。直してもらいたい場合はgithubで報告したりTwitterで「#タイピングチューブ」のタグを付けてつぶやいたりすると開発者のgarplabさんの目に届くかもしれません。




【参考】
blog.livedoor.jp

加速ワード&アルペジオ打鍵研究:左手完結パーツと右手完結パーツ

タイピングの加速ワードの多くは左手動作と右手動作をなめらかに組み合わせることで成立します。
今回の記事ではその研究の基礎として、左手単体で完結する動作と右手単体で完結する動作をそれぞれ洗い出しておこうと思います。


・片手でおおよそ高速に出来ると言ってよさそうな動作をリストアップ。普通出現しなさそうなものは削ってある場合がある。
アルペジオだけでなくare、hou、ouiのような折り返しのあるものも含む。
・最適化は(実用に耐えるか怪しいものも含め)ガンガン使う前提。

左手動作

子音開始母音終了:わwa、らra、たta、やya、さsa、だda、ふぁfa、がga、はha、ざza、ぁxa、かca、ヴぁva、ばba、なna、うぇwe、れre、てte、いぇyr、せse、でde、ふぇfe、げge、へhe、ぜze、せce、ヴぇve、べbe、ねne、れあrea、てあtea、であdea、ふぇあfea、げあgea、せあsea、べあbea、かえcae、らえrae、たえtae、がえgae、tre、gra、fra、cra

子音開始子音終了:qwrtysdfghzxcvbn、wr、wt、wy、wd、wf、wg、wh、wc、wb、rt、ry、rs、rf、rg、rh、rc、rb、srstsy、sd、sf、sg、shsc、sv、sb、dw、ds、df、dg、dc、dv、fw、fr、fs、fd、fg、fv、fb、gw、gr、gt、gs、gd、gb、hw、hr、ht、hycrct、cs、cd、cf、cg、cv、vr、vs、vd、vf、bw、br、bt、bs、bd、bf、bg、nw、nr、ntng、nh、warwatwagwaxsarsafsagwetwebtewwerrewcessexrexzexdex(下線はよく見る文字列)

母音開始母音終了:あa、えe、あえae、えあea、あうぇawe、あれare、あてate、あせase、あでade、あふぇafe、あげage、あべabe

母音開始子音終了:aw、ar、at、ay、as、ad、af、ag、ah、ax、ac、av、ab、an、ew、er、et、ey、es、ed、ef、eg、eh、ez、ex、ec、ev、eb、en

(u右導入:るru、つtu、すsu、ずzu、ぶbu、うあua、うえue)

右手動作

子音開始母音終了:つtu、ゆyu、ぷpu、ぐgu、ふhu、じゅju、くku、ぅlu、ヴvu、ぶbu、ぬnu、むmu、ちti、ぴpi、ぎgi、ひhi、じji、きki、ぃli、ヴぃvi、びbi、にni、みmi、とto、よyo、ぽpo、ごgo、ほho、じょjo、こko、ぉlo、ヴぉvo、ぼbo、のno、もmo、ゆいyui、ようyou、ぽいpoi、ぽうpou、ふいhui、ほうhou、ほいhoi、ひおhio、じおjio、じょうjou、こうkou、くおkuo、びおbio、ぼうbou、にゅnyu、にぃnyi、にょnyo、nop、におnio、のいnoi、のうnou、んじnji、んじょnjo、んぽnpo、ぬいnui、ぬおnuo、みゅmyu、みぃmyi、みょmyo、mpo、mko

子音開始子音終了:typghjklvbnm、ty、tp、th、tb、yt、yp、yg、yj、yk、yb、yn、ymptpy、pg、ph、pj、pkpl、pv、pb、pn、pmgy、gp、gh、gj、gk、gl、gv、hyhp、hj、hk、hl、hv、hb、hn、hm、jt、jy、jp、jg、jh、jk、jl、jv、jb、jn、jm、kt、ky、kp、kg、kh、kj、kl、kb、kn、kmltlylplglh、lj、lk、lv、lb、ln、lm、vy、vp、vg、vh、vj、vk、vl、bt、by、bp、bg、bh、bj、bk、bl、bn、bm、ntnynp、nh、njnk、nl、nmmympmg、mh、mj、mk、ml、mn、pokpobponpomhiphopkop、bop、nukkuhhuk、mop、kun(下線はよく見る文字列)

母音開始母音終了:うu、いi、おo、ういui、うおuo、いうiu、いおio、おうou、おいoi、ういおuio、うおいuoi、おういoui、おいうoiu、うこuko、おくoku、うみumi、いぬinu、いむimu、おむomu

母音開始子音終了:ut、uy、up、ug、uh、uj、uk、ul、uv、ub、un、um、it、iy、ip、ig、ih、ij、ik、il、iv、ib、in、im、ot、oy、op、og、oh、oj、ok、ol、ov、ob、on、om

伸ばし棒:ー-
母音開始伸ばし棒終了:うーu-、いーi-、おーo-
伸ばし棒開始母音終了:ーう-u、ーい-i、ーお-o、ーむ-mu
伸ばし棒開始子音終了:-y、-p、-h、-j、-k、-l、-b、-n、-m


うむ(適当)
主に子音終了パーツ→反対側の母音開始パーツ、母音終了パーツ→反対側の子音開始パーツで接続するといい感じになります。気が向いたらそのうちこれを活かして加速ワード辞典とか作ると思います。

タイプウェル憲法トライアスロンを中堅タイパーがやったらどうなるの?

あけましておめでとうございます。


2020年12月にタイパーデビューして以来、今年で二度目のお正月を迎えました。始めたてでまだ何も分からなかった1年前と比べれば、ローマ字入力・かな入力・英語入力と様々な分野の基礎が出来てきたように感じます。

そんなわけで、今年はタイパー界の一部に代々伝わる競技「タイプウェル憲法トライアスロン」にチャレンジしてみることにしました。


タイプウェル憲法はタイピング練習ソフトシリーズ「タイプウェル」の一つで、日本国憲法の文章を用いた長文練習が行えるというもの。内容は全文収録されており、前文と11の章、103の条項が存在します。
ソフト内にはローマ字入力/かな入力/英語入力と3種類のモードが存在し、章ごとの通し練習と条項ごとの個別練習が可能です。

そして「タイプウェル憲法トライアスロン」とは、このタイプウェル憲法の全文を3モード連続で打ち切る耐久チャレンジ
日本国憲法は各章ともそれなりに分量があり、通常の練習では複数の章をぶっ続けで打つことはありません。それを最初から最後まで休憩なしで、しかも3回打つのですから、それはもうとんでもない持久力が必要となります。まさに究極の競技です。


このトライアスロン競技は2005年にdqmaniacさんが発案し、以降一部の上級タイパーの間で記録競争が行われてきました。こちらでランキング表も閲覧できるのですが、掲載されているタイパーはこの過酷競技に手を出すだけあって実力のある方々ばかりです。
それでは、この方々に速度で大きく劣る自分のようなタイパートライアスロンに手を出したら一体どのようなタイムになるのでしょうか?せっかくの正月という事で、打ち初めがてら挑戦することにしてみました。

筆者の実力

タイプウェル国語R:常用XA/カタカナXE/漢字XE/慣ことXD
タイプウェル国語K:常用SF/カタカナSJ/漢字SJ/慣ことSH
タイプウェル英語:常用XE/A-F拡張XG/G-P拡張XG/Q-Z拡張XE

Not bad。中堅としか言いようがない。特にXJ(競技入門レベル)に届いていないかな入力には不安が残ります。

レギュレーション確認

本番ではローマ字→かな→英語の順に通しモードを全章打ち切ります。

発案者のdqmaniacさんのサイトによると、基本的なルールは以下のようになっています。

1.タイプウェル憲法は最新版を用いる。(オフィシャルサイト参照。2010.4.10現在はver3.0.0)
2.練習成果が残っている場合は、全部削除するか、別フォルダに移動する。
3.前文から通し練習を順次打つ。章の間の休憩は不可。
  「オプション→カウントダウン設定」を「すぐにスタート」に設定しておくと良い。
4.Escは不可。間違えて押したら最初からやり直し。
5.タイムは「総練習時間」で判定する。

(dqmaniac's Homepage『「タイプウェル憲法」について』より)

タイムの基準はソフト内の「練習実績」で確認できる総練習時間の合計です。慣例的にはRTAのように開始から終了までの実時間も計測するようなので、テルさんの記事に倣いPC内タイマーを手動操作してタイムを計測しています。


ちなみに同ページによると文字数はローマ字22291/かな14487/英語28369とのことで、体力的には英語が最大の鬼門です。章別に見てみると中盤の3~6章はいずれも打鍵数が多くなっています。

準備

キーボード

各種目に合った疲れにくいもの。自分はローマ字用のBFKB113PBKとかな/英語用のREALFORCE R2S-JP4-BKをPCに2本挿ししていました。

タイプウェル憲法のダウンロード

ミラーサイトから新しくダウンロードしたものを使用しました。

仕様確認

打ち切って結果画面が表示されたらEnter2回でスキップ可能。Ctrl+F1,F2,F3でモード変更、Ctrl+A~Lで章変更が可能です。章と章の間は練習時間が加算されない区間ではありますがRTA感を楽しむために使いこなしていきましょう。

健康状態の確認

前日や翌日は無理をしない。腱鞘炎に注意。

折れない心

1時間近くの休憩なしタイピングがそれほど苦でなければ多分大丈夫だと思います。打鍵という行為そのものに喜びを感じるメンタリティが大事です。

その他

自分は非JISかなユーザーなのでDvorakJを併用。かな開始前に日本語配列の変更を行い、英語開始前に配列を戻しました。避けられないガバです。

あとどうせえげつない長期戦になるだろうと思ったので退屈しないようRTA in Japanの再生リストを裏で流していました。

結果

ローマ字:44分14秒

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かな:1時間26分33秒

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英語:1時間7分56秒

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※英語は配列戻し失敗で前文1文字目が打てず2回Escを押している。また、ローマ字は計測開始前のテスト中に押したEscが残っている。もしかしたら厳密なレギュレーションではアウトかもしれないけど今回のところはマジで勘弁してほしい。


合計:3時間18分43秒


実時間:3時間24分39秒51
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完走した感想

人生は短いのだからわざわざこのような苦行に時間を費やすべきではないと思います。

タイムは相場が分からないのでなんとも言えませんが、体感的には可もなく不可もなくという感じでしょうか。
個人的にはかなにもう少し時間がかかると思っていたので、常識的な(ほんまか?)時間にまとまって安心しました。英語は全章400cpmを死守したかったので、残った力を振り絞って駆け抜けました。

そして体力についてですが、やはりキツいです。自分はトップクラスの方々に比べると大した打鍵速度ではないですが、それでも腕の負担はかなりのものでした。ラストの英語は特に左手が辛く、体を右にグイッと傾けて負担を軽減する場面もありました。何をやっているんだ俺は。

自分はタイプウェル憲法を1~2周くらいしかしていなかった人間なので、不慣れゆえに詰まってしまった部分もしばしばありました。特にローマ字は「毎年(×まいとし ○まいねん)」「後に(×あとに ○のちに)」辺りの独特の読み仮名に結構惑わされました。英語もSupreme CourtとかMinisterとか大文字がかなりの頻度で来るので、Shiftワークの習熟が必要ですね。

なんだかんだ結構楽しかったので、毎年の恒例行事にして都度成長を確認できたらいいなと思っています。

タイピングASMR動画の"打ち方"を観察したい

聴覚や視覚による心地よさを追求したコンテンツ、ASMR動画。今や動画サイト等で一大ジャンルとしての地位を確立しており、その中には「タイピング音」をテーマにしたものも数多く存在します。
カタカタと鳴る打鍵音には心安らぐ独特の魅力がありますよね。

とはいえ、個人的にタイピングを嗜む身としてついつい打鍵音以上に気になってしまうのはその人の「打ち方」。一口にタイピングと言ってもその指使いにはそれぞれ個性が出るものです。

というわけで今回は世の中のタイピングASMR動画について、あえて音ではなくその"手元"に注目して語っていきたいと思います。

用語「標準運指」について

この記事ではタイピングの標準的なスタイルを指す用語として、「標準運指」という言葉を用います。運指(うんし)とはタイピング中の指の使い方のことを言います。

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標準運指とは、使う指を上図のようにあらかじめ決定しておきその通りに打鍵する運指のことです(図は自作)。一番左の1QAZの列は左小指担当、その次の2WSXの列は左薬指担当、その次は……という風にキーボードを縦の列に分けていることが特徴です。
動かしやすい人差し指はそれぞれの手ごとに2列ずつ任されており、右端の記号類は右手小指にまとめられています。

標準運指はキー位置の混乱が少なくなるため、特にタイピングを学び始める人にとっては有効な選択肢となっています。もっともこれはあくまで標準であり、個々人の手に合わせてアレンジを施したり小指・薬指の使用を取りやめたりすることは全く問題ありません。
必ず従った方が良い、という類のものではないことに注意が必要です。


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実際の動画を挙げるとするとこの辺りです。


それでは実際に様々な動画を見ていきましょう。

ASMR 勉強と仕事を手伝う15種類のキーボード音🌞 (4K, 早いタイピング)

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静電容量無接点やメカニカルをはじめ多種多様なスイッチのキーボードを用いたASMR。この記事の投稿時点で1700万回以上の再生回数を誇る人気動画です。時間が一時間半あり定期的に音の切り替わりもあるため作業用BGMに適しています。

指をそっと置くように力まず滑らかに打っていますが、タイトル通りタイピング速度はかなり速いです。
運指に目を向けてみると、変則的な標準運指であることが見て取れます。特に印象的なのは中指の使用範囲の広さ。右手は通常人差し指担当のUJMや薬指担当のO、左手は薬指担当のWや人差し指担当のRにも中指が使われています。
動かしやすい人差し指ではなく中指が多用されているのは変則として珍しい気がします。

Extremely Relaxing Keyboard Typing ASMR (no speaking)

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タイプライター風のRymek Chic Mechanical Keyboardを用いたASMR動画。ピンクの色合いにライトアップが映えます。

ネイルを着けた投稿者を見ると毎回「打ちづらかったりしないのかな」と思うのですが、この人に関しては完全にネイルの先端でキーを押しています。まさに身体の一部になるほど馴染んでいるということでしょう。

指使いはかなり素直な標準運指に見えますが、Rはしばしば左手の中指で押しています。英語タイピングではTRやRTのような標準だと打ちにくい並びが頻発するため、やはりそこは柔軟に打てた方が良いのでしょうね(自分はR中指苦手)。

【ASMR】カチャカチャ音がなるキーボード打鍵音 Chicony KB-3920

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一般に馴染み深いメンブレンスイッチのキーボードを使ったASMR。例えば学校のキーボードなんかもほぼ全てメンブレンですね。

軽く弾ませるような、落ち着いた手捌きが印象的。投稿者はタイピング上級者としても一定の知名度を持つ方で、手元にもその洗練された技術が見て取れます。

指使いは標準運指に少し変更を加えたもの。キーが見づらいですが、例えばUキーは人差し指と中指で分担するように取っています("最適化"と呼ばれるアレンジ技術の基礎です)。
一動作を終える度に左手ASDF/右手JKL;にスッと指を戻して次の動作に備えているのも見逃せないポイントです。

【ASMR】タイピング音(logicool G213 RGB)Typing on a Gaming Keyboard /w No Talking 【音フェチ】【作業用】

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暗闇の中でレインボーに光るキーが印象的な動画。このキーボードも上と同じく一般的なメンブレンスイッチを採用しています。

さて運指ですが、両手の人差し指と中指をフルに使う二本指打法です。左手がおおむね固定されているのに対し、右人差し指はGからPまで所狭しと飛び回るかなりダイナミックな手捌きと言えます。二本指とは言いましたが厳密には句読点キーなどに親指も導入しているようです。

使う指の本数こそ少ないですが、実はこの打法でも速度的には全然問題なかったりします。別の投稿者ですが、同じく二本指のこの動画とかもう見るからにとんでもないです。

【ASMR】 タイピングの女王miriさんタイピング音 REALFORCE R3キーボード (静音スイッチモデル) R3HA11

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最後に紹介するのは全国大会で3連覇中の"タイピング女王"、miriさんのASMR動画。キーボードブランド「REALFORCE」の公式動画であり、同社の新製品であるR3シリーズが使用されています。コツコツと底を打つような高めの打鍵音はREALFORCEならでは。

もはやASMRどころではない、その圧倒的な打鍵力に舌を巻くばかりです。Enterキーを使っているので通常の文章入力を行っていると思うのですが、スピードの緩みもなければBackspaceの使用率も極めて少ない辺りに技術力の高さが窺い知れます。

タイピングスタイルとしてはN,M周辺の右手下段キーに徹底して右親指を採用していることが特徴的。これにより右手の上下動が減らされています。
指の強靭さを活かし一打一打をしっかりと押している印象を受けますが、全体として無駄な動きは全く無いのでとても美しいです。個人的にはBackspaceを中指で打っているのが意外でした。

総括

今回は言うなれば"打ち方フェチ"の立場から、少しマニアックな視点で様々なASMR動画を見てきました。
全体的に標準に近い綺麗な運指の人が多い印象でしたが、細かい部分でそれぞれアレンジが施されており見ていて楽しかったです。


www.youtube.com

またASMRという趣旨からは離れますが、タイピングの全国大会「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP」の映像では様々な選手の手元を眺める事ができます。トップレベルの打ち方を見てみたい人にはおすすめです。

タイピング練習を1年間やりました

2020/12/13に競技タイピングの本格的な練習を開始してから1年が経ちました。今回の記事はその振り返りです。

スタート地点

e-typing腕試しローマ字309
タイプウェルR常用SJ
寿司打高級4300円得

現記録

タイプウェル
国語R 総合XC 常用XA カタカナXE 漢字XE 慣ことXD 総通算回数2750回
国語K 総合SH 常用SF カタカナSJ 漢字SJ 慣ことSH 総通算回数626回
英単語 総合XF 基本XE A-F拡張XG G-P拡張XG Q-Z拡張XE 総通算回数1048回
オリジナル 総合SF 大文字SD 大小混在SD すべキーSI 数字SH 総通算回数719回
e-typing

腕試し542(顔の慣用句)
英語479スヌーピーのことば)
かな237(擬音・擬態語)
ローマ字長文657(ハロウィン長文)
合計1915

タイピング速度測定

ローマ字:S+6評価(312打)
かな:A++評価(108打)

寿司打

高級16,360円お得(速度:7.3key/秒、ミス:19key)

Weather Typing

qwe:Lv6.5
JIS:Lv2.7

Typeracer

英語Best race:103wpm / Avg.Speed:88wpm

Intersteno Internet Contests

42022点/2021年大会多言語部門世界40位


能力自己評価

実力の近いライバルと競う中で、自分の能力や特徴がある程度相対的に測れるようになってきました。(特にTyping Tubeには自分と歴・実力・成長スピードともに似通った存在が4~5人おり、心の中で勝手に"新世代"と呼んで常に差を意識し続けていました。)
項目別に見ていきます。

総合:満足

タイパーが開始一年目で上げる成果としては、トップクラスではないもののそれなりに良いと思っています。特に総合力という面ではそうそう並ばれないのではないでしょうか。

最適化:満足

1年間の前半部分でかなり頑張った箇所なので問題なし。c打ち、xn、zi/ji、u8、de43、ki78、m6、tgbyhn両手といった典型はほぼ体に染みつきました。基礎理論を使ってワードごとに最適化を組むのもできるようになりましたし、あとy左応用とか伸ばし棒周りみたいな怪しいところを引き続き潰していけば最適化で悩むことは今後なさそう。

正確性&ワーストスピード:満足

これは1年間の後半部分で特に重視した場所です。とにかく速度を安定化させて常に良いパフォーマンスを出せるようにしたいという意識が強く、正確性を武器に減速を減らす練習はかなり多めに積み重ねました。結果として一発勝負~短時間の記録詰めは周囲と比べてもかなり強くなったと感じます。

トップスピード:普通~厳しい

可もなく不可もなく。
最適化が出来ているぶん知識面で差がつくことはないですし、瞬間速度は出せないわけではないです。ただ1トライアルが短い種目では周りに押し負けがちになってしまうので、おそらく速度上限に関しては少し劣っているのかなと思ったりします。

記録狙い能力:厳しい

タイパーが記録を出せるかどうかは打鍵能力だけではなくどれだけうまく試行を積めるかにもかかっていると思うのですが、自分はその面でも周りとの差を感じます。有り体に言えばそもそも記録狙いが好きじゃないんだと思います。お前それでもタイパーか?
ここら辺に関しては自分の個性でもあると感じていて、記録更新がなくてもモチベが続く・練習そのものに集中できるというのはむしろメリットとして利用できると思っています。ただ記録狙いのギリギリの戦いでしか得られないものもあるはずなので、停滞しないようバランスはとっていきたいですね。

Latency&瞬発力:本当に厳しい

これは自分の明らかな弱点です。e-typingのLatencyは0.57前後が多く、気を抜くとすぐ0.6を超えます。周りは0.50前後が標準なのでこれだけでもうかなり大きなハンデ。
これに加えてワードを見てからすぐに最高速に持っていく瞬発力にも欠けるため、e-typingは深刻な苦手種目になってしまいました。さらに単語種目ともなるとそれはもう信じられないくらい周りに離されています。

英語・多言語

完全に武器状態です。特にTyperacerではそうそうライバルに負けることはないと思います。

かな入力

最低限満足できるレベルにはなりました。自作配列まで作って頑張っていましたが、今はローマ字の課題に集中したいので控えています。

練習目標について

基本的にはその時々で中期的な練習テーマを掲げ、1週間~数か月単位で少しずつ身に着けて行くという方針を取っていました。
最初は単純に打ち込んで基礎を作るのを2か月くらい行い、次に「基本的な最適化を理解して一つずつ導入する」のを半年ほど。その後は主に「局所的にスピードを出す動作最適化の感覚を身に着ける」「ウェザタイで集中練習して長文を安定して打てるようにする」「←をさらに発展させ、正確性95%前後かつ減速の少ない打鍵スキルを得る」のような目標を設定してきました。そのような成長の結果として記録もついてくるのが当面の理想だと思っているので、「タイプウェルで~を出す」といった形での中期目標設定はしていません。

2年目に向けて

まだまだ努力量に比例して成長する段階とはいえ、練習の効率化は今までよりも求められるはず。基本は今までの中期目標設定スタイルを崩さず、常に分析を絶やさないようにしたいと思っています。
自分の理想が「オールラウンダー」かつ「平均値が高い安定型タイパー」であると分かって来たので、長期目標に関してもある程度ビジョンを持ってやれそうかなと思っています。

速度に関しては大雑把に「局所的な打鍵スピードを上げる」というミクロの視点と「全体的に無駄をなくす」というマクロの視点を持ち、どちらも適切に伸ばしていきたいです。動作最適化や接続の改善は勿論のこと、1年目ではほぼ手が付けられなかった認識パート、すなわち先読みや適切なチャンク分けといった部分にも少しずつ切り込んでいければと思います。

Typing Tubeで意識している点の整理

 WTシングルに一ヶ月籠っていたのが功を奏してか、最近Typing Tubeでの打鍵力の伸びを感じます。安定が平均9打/秒ラインに移り、部分的に13~15打/秒を出す感覚も掴めてきている具合。

 今後の練習方針決定のため、いま一度自分が何を意識しているときに速度が伸びるかを整理・確認しておきたいと思います。

4つの意識の使い分け

実際のところTyping Tubeは状況に応じた打ち方の調整が必要なので、いくつかレパートリーが分かれています。あくまで意識であって必ずしも成功するとは限りませんが……。

1.溜め打ちモード

意識:最初の数文字の指の動作を脳内であらかじめ準備しておき、開始とともに800kpm~1000kpmクラスの速度で流し込む。その後は速度感を保ったままミスで躓かないよう滑らかに抜ける。
スコア効果:自分の持つ最高速に届くので、難しい文に対応できる。
練習効果:自分の安定速度よりも早い打鍵感覚が体に染みつく。また、イメージと動作がリンクするので組立能力に好影響を与える気がする。
メモ:ウェザタイシングルの感覚の流用。準備時間と集中力が必要なのでいつでもこのモードでいられるわけではないが、難所では欠かせない打ち方。練習効果にも期待しているので一日ずっとこの打ち方を意識することもある。イメージが足りず最初で躓くパターンになるとその後が重い(一旦モード3に移動する)。

2.正確性寄りバランスモード

意識:正確性が94.5~97.0%の範囲に収まるよう調整しつつ、無理のないタイミングでの加速を繰り返す。正確性が足りていない場合はスピード感が過剰として下方修正を行う。
スコア効果:指先と組立能力のコンディションが整っていれば安定して速度が出せる。
練習効果:速度と正確性を同時に狙ったスムーズな打鍵感覚が掴める。
メモ:e-typingに近いかそれより少し高速な感覚。正確性によるスピード安定と、随所で出て来る「あれ、ここミスの危険なくフルスピード出せるな」という直感を利用してストレスフリーな打鍵をしている。安定性と汎用性が高いので対戦とかではこのモードを特に意識することが多い。

3.安全運転モード

意識:正確性96%を目安にし、速度を出したい欲を捨てて着実に一動作一動作をこなしていく。
スコア効果:指が動かないなどコンディションの整わない状態でも満足のいくスコアが残せる。状況に振り回されず冷静になる。
練習効果:正しい打鍵が指に染み込む
メモ:「ていねいなタイピング」。実際のところミスと減速さえしなければkpmは安定してくれるので、焦らず正確に打っていけば指が温まっていなくても悪いスコアにはならない。

4.ノーミス狙いモード

意識:チャンク分けを極端に細かくする。き|み|が|よ|は|ち|よ|に|や|ち|よ|に……と1文字ずつ打つ感じ。打ち切り速度に不安があれば適宜連結させる。
スコア効果:とにかくミス確率が減少する。また、ミスをしても流れで次のワードに行かないので延焼しにくくなる。
練習効果:あるのかな……
メモ:打ち切りが安定する曲で正確性99.5~100%を目指しましょ~よという打ち方。寿司打一発もこれでなんとかなる。不毛。これすら出来なくなったら脳の組立能力が疲れているのでタイピングをやめる。

現在の考えの言語化と今後の練習方針

 前提として、自分は現状「kpm値を直接意識で動かそうとすることは難しい」という感触を得ています。"600kpmを出すぞ"と頭で念じるような練習法はペースの混乱を招き、かえって詰まりミスの連発による速度低下をもたらす場合が多いです。
 他方、「正確性指先の走り方の調整はかなりの部分で意識的な介入ができる」という感触もあります。そしてこれらの要素はそれぞれ減速要素の抑制をもたらし、組み合わせることで速度上昇に繋がるという確信も得ています。であればこれらの"制御可能"な部分に目を向け、狙った打鍵感覚を染み込ませるのが有効な方針なのではないか、というのが自分の率直に感じるところです。600kpmを出そうと念じるより「こう打てば結果的に600kpmが出るはずだからこう打つ」とする方がしっくりくるというわけです。

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 自分がいま感じるこうした関係を図示したものがこのカスパワポ画像になります。モード1.2.3はこれを基にし、正確性を"制御可能な指標"として目安に使いつつ、そこに指先をどう減速せず走らせていくかの度合いをブレンドして速度を得ていました。

 タイピングにおいて速度と正確性が必ずしもトレードオフでないことはタイパー間で度々議論されています(テルさんのこの記事とか!)。この辺りの意見はタイパーのスタイルや実力帯によっても大きく変わると予想されますが、自分が今の段階で注目したいのはこの2パラメータを結び付ける要素の1つであろう「無駄(減速)のなさ」という観点です。
 正確性の高低は詰まりミスという現象を通して無駄のなさと密接に関連しますし、打鍵の時間的な無駄のなさは当然速度と相関するでしょう。ただ正確性だけを追いすぎると今度は縮こまって慢性的な減速のもととなるので、甘えを発生させないよう指先で調整するというわけです。


 こうした「詰まりミスの少ないスムーズな打鍵」の感覚を徐々に掴みつつある現状を好機とし、ウェザタイとTyping Tubeを用いてブラッシュアップしていくのが今後の基本方針です。速度帯が上がればまた考え方の修正を求められることもあるかと思いますが、当面はこの方向で進む予定です。日々ていねいなタイピングライフを!

とりあえず10打鍵/秒は出来るようになったので、これからの練習を考えます

タイプウェルは常用XB(10.79打/秒)、ウェザタイはLv6で、エタイは当たり気味の週なら600rkpmがそれなりの頻度で出せるようになり、歌詞でも10打/秒台の連続は珍しくなくなり……。

というように10打/秒がそこそこ容易に出せるようになってきたので、このラインを15~16打/秒くらいに引き上げるためには具体的に何が必要なのか考えてみます。

動作最適化

 これからの練習のテーマになりそうな部分です。いわゆる同時押しとかアルペジオとか言われる領域で、同じチャンク内にある打鍵をひとまとめに処理することで実質的な省打鍵を実現する技術。手の形を定め流れに沿って振り下ろすあの感覚がいろいろなワードに即時適用できるようになれば違う世界が見えてきそう。

 これは恐らく膨大な打ち込みのなかで養っていく感覚だと思うので、まずは現在中心となっている短文練習でこの無駄を詰める意識を高めていくつもりです。
 それと並行して、基礎練習となる単語レベルでの高速打鍵練習も取り入れてみようと考えています。TypeLighterには幸いなことに各種タイプウェルワードが搭載されているので、それを利用し溜め打ちの要領で打鍵間の無駄を削る練習をしたい。

バッファリング調節能力の習得

 バッファリング、もとい先読みの上手さはもっと先の段階の練習のメインテーマになりそうな気がしています。(もっと先としたのは、今の自分に先読みの長さを脳内で意識しながら打鍵を制御しきる力が無いと感じたからです。個々の動作にもう少し安定感が欲しいです。)(ただ、今の時点でも動作パートが軽くかつ普段より速い組み立てが必要となる加速文字列ではちょっと意識できそうな気がします。これを入り口にしてコツをつかみたい。)

 流石に練習初期のようなバッファが尽きて認識が途切れまくる現象はなくなりましたが、認識の調整能力はまだまだ無訓練に近い状態です。体感としては、状況に応じて今より3文字程度先に目線を移せる技術があるといいなという感じ。このパートを独立に鍛える練習がしたくなった時はとりあえずタイ測のエンドレスモードをやろうかなと思います。


 またこれと隣接するであろう能力として、動作の接続の高速化も課題のひとつだと思っています。具体的にはある動作が終わった後に間髪を入れず次の動作を始める能力です。しっかりと脳内組立をシームレスに繋いでいき、素早い予備動作からの接続を実現する必要があるのですが、先読みがよわよわだと難しい……。スペース猶予こそあるものの、タイプウェルとかはわりとダイレクトにこの領域の力を問うている感じがします。余裕のあるときにちょっとずつ意識していきたい。

運指最適化/打ち分けのアイデア出し&導入

勿論やります。今まで考察ノートで主に行っていたことを続けていけばいいんじゃないかなと思います。

指の運動能力向上

タイピングで自然に鍛えられる分の他には、該当する手の筋肉を調べてトレーニングするという感じになるのでしょうか。今のところ優先度は低め。

正確性の調節能力の向上

単なる正確性の上昇ではなく、スコアを最大化するために適宜自分の打鍵スピードを調節できる能力。今まで通りいろいろな種目をやっていけば大丈夫かな?と思っています。

種目慣れ

そして最終的にはこれになる。ウェザタイのワードとか正直全然覚えきれてないし……。